駐車場緑化とは

新たに緑地面積を持ちたいと考えても、都市部を中心とする市街地では、なかなかまとまった場所がありません。

しかし都市部には、多くの駐車場があり、アスファルトやコンクリートで舗装されているため蓄熱によってヒートアイランド現象の原因の一つとなっています。 駐車場を緑化することで、駐車場の高温化を防ぎ、 緑地面積を増やそうと注目されているのが駐車場緑化です。

駐車場緑化のメリット

駐車場を覆うアスファルトはとても高温化しやすく、夏期の日中には、舗装面が60℃以上にもなります。 このため、駐車場面から大気に放出される熱量は膨大なものとなり、 都市のヒートアイランドの原因の一つとなっています。

また、アスファルトは熱容量が大きく、昼間に溜めた熱を夜間になっても放出し続けます。 写真にも見られるように、緑化した植物で覆われ、植物が枯れていない区画では、アスファルト面よりも20℃以上低温を示しています。夜間の蓄熱もなくなるため、昼夜ともに、効果を発揮します。
写真-1 アスファルト面と緑化面の温度比較(兵庫県福祉センター駐車場) 撮影:山田宏之(和歌山大学システム工学部) 出店:東京都 駐車場緑化ガイドより
緑地への算入

都市開発行為等に際し、地方自治体が条例等により、緑化義務となる面積基準が定められている場合や、都市緑化の推進を図るために緑化を義務づけている場合等において、 駐車場の緑化が面積に算入できる場合があります。 また、一定の緑化面積要件に適合すると、優遇措置等が受けられる制度があります。

その際に駐車場緑化面積が算入できる場合があります。
当然、緑化率が低い駐車場緑化システムでは算入できる緑化面積も低く、温度上昇を抑える効果も下がります。駐車場緑化においては、耐久性があり強い芝を選択することが重要です。

関連記事

超軽量!特許取得の緑化システム 緑化パネルには土を使用していません。リサイクル可能なマットを土壌代わりに使用することで、軽量化を図っています。 駐車場緑化で、20tの荷重に耐えられるエコユニットベースに、再利用ウレタンチップを重ねて土壌とします。 その上に、屋上緑化で利用する土壌を重ね、5ヶ月間、芝を養生してパグベー...
ホテル・病院・商業施設など様々な屋上緑化... 屋上緑化のメリット・効果 屋上緑化とは、建物の断熱性、景観の向上、緑地面積の確保などを目的として、屋根や屋上に植物を植えて緑化することです。期待される効果としては、断熱性の向上(エアコンなど冷房費の節約)、建物躯体の保護・耐久性の向上、防音性の向上、ヒートアイランド現象への対策などがありま...
屋上緑化 屋上を緑化しようと考えたとき、いくつか気がかりな点があります。 1つは維持メンテナンス費も含めたコストの問題、もう一つは、荷重など建物へ与える影響です。 屋上緑化のコスト(費用) 都道府県・市町村で異なりますが、屋上緑化には緑化助成金が多く存在しています。そのような助...
屋上緑化/駐車場緑化の助成金(全国版)... 緑化助成制度一覧(全国版) 東京都をはじめ、各自治体では、地球温暖化防止、ヒートアイランド現象の緩和、大気浄化など、人にやさしい環境づくりに配慮した、緑豊かな生活環境づくりのために、屋上や壁面などに緑化工...
既存建物の屋上緑化について 屋上緑化の専用芝MGE(メグ)は、湿潤時でも38~40kg(1m2あたり)と、超軽量化を実現しています。 施工の際には、当社の一級建築士が建物構造計算書を拝見し、耐荷重の側面から施工を行えるか審査を行います。審査が通れば、緑化可能となります。 ご相談にこられる企業様の中には、「緑化パネルが軽量だ...