電力削減によるコストダウン効果





緑化土壌による断熱作用、屋内の温度上昇抑制、省エネ効果について

項目 効果
断熱・保温 1日辺り屋上緑化で5.4円/m2・側面緑化で3.8円/m2の空調コスト削減
(例)
(1)緑化面積40坪(屋上30坪・壁面10坪)の住宅で
  夏場(90日)の冷房コスト削減額は約6万円
  [ 病院施設(500m2)の場合 夏場(90日)の冷房コスト削減額は約243.000円 ]
(2)オフィスビルの場合、夏場(90日)で20~30%の冷房コスト削減可能
(3)断熱効果で冬も暖かい
建物の長寿命化 (1)紫外線による劣化防止
(2)酸性化防止
(3)温度差による膨張・収縮の防止
これらの効果により建物は完成時の状態をほぼ保つため、
維持管理が大幅カット可能
騒音防止 葉や茎の重なりと空気層が、音波の緩衝剤となり騒音を吸収する
(例)高さ1.5m・厚さ10cmの生垣で、騒音を1/6以下にカット
防火・防災 樹木の発火限界は450℃以上(発火熱量13,400kcal/m2時)あるので周辺からの延焼防止や緊急時の退路確保にも役立つ

ヒートアイランド対策と省エネルギー効果

緑の断熱作用による真夏屋上の温度の違い

タイル部は昼間に蓄積した熱を夜間に大気中に放出する為、表面部の温度は下がっても、その少し上の部分は気温が下がりにくくなり、ヒートアイランド現象の一因をつくっています。屋上緑化をすることでこうした現象を防ぐことができます。

大阪府の調査でも、平成15年8月の昼間(10時~16時)の平均温度では、緑化していない屋上表面温度43.9℃に対し、樹木植栽下で16.5℃低い結果となりました。
(淀川キリスト教病院他 モデルビルで検証)

  日中(13時~15時平均)) 夜間(23時~24時平均)
屋上タイル表面 57.7℃ 31.8℃
芝生表面 38.6℃ 26.4℃
植栽基盤下面 28.1℃ 27.5℃
緑化空間が表面温度の低減に寄与

植物は単に熱を遮断するだけでなく、熱を受け取りつつも、適度にそれを吸収したり蒸散作用で自ら温度を下げたりして、屋上空間の熱的快適性 の保持に貢献しています。



ヒートアイランド抑制効果

屋上緑化をしていなければ、建物内に蓄積される伝道熱の数値はもっと大きくなり、建物を暖める原因にもなります。


国土交通省(屋上庭園の熱収支測定 平成18年8月30日の積算値)

【 顕熱 】 太陽・車・空調機など、周辺大気を暖める熱
【 潜熱 】 水面・植物面・自然土壌面において水分蒸発として変換されるエネルギー。
      周辺大気を暖めるものではない。

屋上庭園全体(1700㎡)を緑化することで1kwの電熱器
158台を24時間作動させるに値する熱量を、一日あたり
抑制していることがわかりました。

省エネ効果(エネルギー4%減)

屋上空間を緑化することによって、屋根からの熱負荷が大幅に低減され、冷房運転の省エネ化を実現します。

真夏、1日10時間エアコンを稼働させた場合
(国土交通省 モデルルーム29m2想定)

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