緑化の基礎知識

防水層の種類

防水層の見分け方
既に出来上がっている屋上では、押えコンクリートで仕上がっているもの、一般的な歩行ができない露出防水層で仕上がっているものなど、防水層の種類によってはそのままでは屋上緑化できないこともあるので、屋上(バルコニー)を見てどのような防水層が施工されているのか見極める必要があります。 仕上げがコンクリートで、3~4m間隔でマス目状に10~15mm程度の目地が切られていたら、防水層は見えなくても、コンクリートの下にアスファルト防水が施工されているとみてよいでしょう。 また、直に防水層が見える場合は、下記表を参考にその見分け方を確認してください。  
アスファルト防水 幅1mのアスファルトルーフィング(シート)を溶かしたアスファルトで接着する 工程が2~3回行われており、8~10mmの厚さになっている。
ルーフィングの重ね(ラップ)から接着用の黒褐色のアスファルトがはみ出している。
露出防水仕様では表面に厚さ2~3mmの砂が全面的に付着している。
塩ビシート防水 厚さ1~2mm、幅1mのカラーシート 表面に小さなパターン的な模様がある
シートどうしのラップは約6cmで、溶剤や熱融着で接着され、シールされている
ゴムシート防水 厚さ0.8~1.5mmのゴムシート 基本的には黒色で、銀色仕上げをされている
ラップ約10cmで、接着剤で接着 押すとゴム独特の弾性がある
ウレタン防水 厚さは2~3mmで表面にトップコート塗装がされている 緑・赤茶・グレーなどのカラー仕立てが多い
ラップがなく平滑に仕上がり、弾性がある
FRP防水 厚さ2mm程度 半透明な防水層で表面には耐候性を確保するためにトップコート塗装がされている
ラップがなく平滑に仕上がり、硬質で弾性はない
 
  防水層の対応年数 防水層の改修時期
 
既存の建物で屋上緑化を行う場合、新築時から何年経過しているか、また、防水改修工事から何年経過しているか、どのような防水層を採用しているのか、などを調査し、防水の改修をせずに緑化できるのかどうか、緑化施工後何年後に防水改修を計画しなければならないのかなどを判断します。 防水の耐久性は、防水層の種類、工法によって大きく異なります。アスファルト防水の一般工法では17年程度で改修工事を行いますが、最近では60年以上の耐久性のある、高耐久アスファルト防水もあります撤去、補修改修を繰り返し行う防水層の改修では、費用の増加、環境の負荷を考えると、高耐久性防水層の選択も検討すべきです。ベランダやバルコニー、一度改修された屋上などでは、ウレタン防水が多く施工されています。ウレタン防水も耐久年数は10年~20年と、仕様、工法により違いがあります。一般的に施工されている2~3mm厚の密着工法の場合、改修の目安は10年程度と考えてもよいでしょう。また、同様に、耐久年数が10~20年のシート防水の場合も10年程度と考えると安全でしょう。 既存の建物の緑化を行う場合、その改修時期は施工されている防水層の標準耐久年数と異なり、その1/2をリフォームか手直しの目安と考えるのが適当です。アスファルト防水では10年程度、ウレタン防水では工法にもよりますがウレタン密着工法で約5年、塩ビシート防水は6~7年とみるのがよいでしょう。つまり、建物の耐久年数を60年と想定すると、4~6回の防水改修工事を行うことになります。 防水改修を行わず、既存防水層を利用して屋上緑化を改革する場合は、既存防水層の耐根性能などを確認し、耐根性がない防水層の場合は、耐根シート・保護シートを新たに施工し屋上緑化を行います
   
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